どこまでも∞
フルマラソンは短距離走。どこまで走れるか、行ってみましょうどこまでも。
2011年09月
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9月
30
2011.09の走行距離
カテゴリ:
月間走行距離
レース中、日付が変わる前の距離を計算に入れました。
今月の走行距離:663km
9月
30
2011スパルタスロン(LIRKIA - NESTANI)
カテゴリ:
レース
>100km
集落の外れまで見送ってくれた子供達と別れ、再び暗闇を走ります。
次のCPまでは3kmですが、それほど遠くは感じません。
CP44
、また
Vlahos Gergios
選手(Greece)に会いました。
さっき休んでいる間にまた抜かれたんですね。
お先に行くことにします。
さて真っ暗な中、上りが始まります。
まだまだ大したことないですよ。
ちょうどきつくなってきた辺りで、また
ビデオカメラ
を積んだ車が前につきました。
うわっ、また手を抜けない状況です。
きついけど歩かずに走り続けました。
そして
CP45
、
KAPARELI
村に到着です。
去年、おばさんに
スープ
を勧められて暑いからと断った場所です。
うーん、今年も暑いんですよね。
またしてもお断りしてしまいました
一人、ランナーが座って休んでいました。
OraleK Daniel
選手(Czech Republic)です。
おそらく
LIRKIA
で休んでいる間に抜かれたんだと思います。
挨拶してお先に行きます。
さていよいよ上りが
本格化
してきます。
延々と続く
九十九折り
の上り坂です。
星空
がきれいですが、流れ星は見えませんねー。
時折、車が通りますが、ランナーの姿はまったく見えません。
一人で暗い坂道を上っていきます。
目指すは遥か上方に見えるオレンジ色の
高速道路
の灯りです。
だいぶ高速道路の灯りが近くなってきました。
そろそろ次の
CP
が近いですかね。
CP46
通過、ヘアピンカーブを過ぎてさらに上ります。
そしていよいよ右手に高速道路の灯りが間近に迫ってきます。
去年はこの坂の
傾斜
があまりにきつく感じられて歩いてしまったのですが、何だ、そこまではきつくないではないですか。
今年は普通に走れます。
うー、やっと上りが終わりました。
お巡りさんの
誘導
に従って高速道路の下をくぐり、今度は高速を左手に見ながら...
また上るんですよね、これが
そしてやっと右方向に目的地が見えてきます。
CP47
、
MOUNTAIN BASE
です。
この時点で
8位
だったようです。
ここで
夜装備
を追加します。
気温が高いのでまだ
半袖
のままです。
長袖シャツは
腰
に巻いたまま。
さらに
ウインドブレーカー
が腰に加わりました。
うーむ、
邪魔
だ。
とはいえ、今から
サンガス山
を越えるので持っていかざるを得ないんですね。
いざ、
登山
へ。
緑色の
ケミカルライト
に誘導されて登山道を進みます。
転倒したくないので無理せず完全に
歩き
ます。
この区間、
崖
が怖いという人が結構いますが、自分は怖いとは感じません。
たぶん、怖い方向は照らない、見ないようにしているからだと思います。
登るにつれて風が
冷たく
感じます。
でも長袖を着るほどではありません。
時折人に会いますが、みなランナーではなく
係
の方でした。
おやっ、もう着いちゃいましたね。
CP48
、サンガス山頂です。
おそらくこの辺りで
日付
が変わったはずです。
温かい飲み物を勧められましたが、すぐに下りることします。
さて問題は下りです。
下りは石交じりの
ダート
です。
去年はところどころ走れたのですが、今年はもう
前腿
が
悲鳴
を上げています。
せいぜい
早歩き
が関の山です。
辛いなー。
と、暗闇から大勢の
話し声
が聞こえてきました。
子供達
でした。
また、こんな時間にこんなところで何しているんだろう。
そう思っていたら、後ろから全員ついてきました。
SANGAS
村へ帰るんでしょうか。
後ろにつかれるのもプレッシャーなので、頑張って
早足
で歩いて引き離しました。
下山道が終わりかけた辺りで前方のランナーに追いつきました。
CP40、居酒屋DEDES
で話しかけてきたランナー、
Leu Oliver
選手(Germany)でした。
LIRKIA
で休んでいる間に抜かれたんでしょう。
「
あれ、どこかで寝てたの?
」と聞かれたので、「
いや、マッサージを受けていた
」と答えました。
「
おぉ、それはいいなー
」との反応。
いろいろ話していると、彼は去年
8位
だったということがわかりました。
そうすると
9位
だった自分はおそらく去年も彼とどこかで
一緒に
走っていたんだと思われます。
なんかこういうのって楽しいですね
「
下りは苦手なので、次のCPで会おう
」とのことだったので、先行しました。
OraleK Daniel
選手には再度抜かされましたけど。
そして
CP49、SANGAS村
に到着です。
Leu Oliver
選手ときたら、このCPにはマッサージ専門の人はいないのに、係のおばさんにマッサージしてくれって頼んでました(笑)。
お先に出発です。
ここからはずっとゆるい
下り坂
が続きます。
去年はここでずいぶん飛ばしました。
しかし、今年は
前腿
がやられていてまるでダメです。
きついのでゆっくり行きます。
CP50、51
を通過。
広い道からそれて、しばらく寂しい道を走ります。
NESTANI
はすぐ近くのはずなのに、道があっているのかちょっと
不安
になります。
でも、去年も不安になった記憶があったので、間違っていないはずと確信できました。
そして
CP52
(171.5 km, NESTANI)に到着です。
ここでもまだ
8位
のままだったようです。
OraleK Daniel
選手とまた再会です。
ずいぶんと疲れているようで、椅子に座り込んだまま動けないようでした。
サポーターの女性に励まされていました。
自分はまだ
半袖
のままです。
朝方に
冷え込む
危険性はあると思いますが、今回は
ウインドブレーカーは不要
と判断し、上下ともこのCPに預けることにしました。
補給を済ませ、お先に出発します。
NESTANI到着:01:18(この区間、昨年より13分短縮)
LIRKIA (148.3km)- NESTANI (171.5km)
区間速度:8.9分/km
9月
30
2011スパルタスロン(ANCIENT NEMEA - LIRKIA)
カテゴリ:
レース
>100km
明るいうちに
ネメア
を出発です。
ヘッドライトも長袖もまだ必要ありません。
かなり
邪魔
な存在ですね。
上り坂
が始まります。
去年はここでイヌに
攻撃
されました。
今年は何事もなく
通過
します。
どんどん坂を上っていくと、眼下に
ネメア
の町が見下ろせました。
上りきって、坂を下ると
CP36
があります。
去年はこの先で
コースアウト
しそうになりました。
左折
を忘れずに。
右手に
小山
が見えます。
去年は真っ暗な中、
シルエット
でしか見えていませんでしたが、今年
はくっきり
見えます。
絶壁の岩肌に
住居
のような構造物が2つありますね。
写真を撮ろうかと思いましたが、うまく撮れそうになかったのでやめました。
真っ暗になるまで、そんなに
余裕
がなさそうです。
先を急ぎます。
CP37
通過。
Y字路を
右
です。
ここも去年、道を
間違え
そうになった場所です。
だいぶ
暗く
なってきました。
空に明るさが残っているうちに
ダート
区間に到着です。
未舗装の部分はもちろん、ところどころ舗装してある部分も段差があったり穴があったりして
走りにくい
場所です。
ライトで照らしても
見づらくて
、走りにくいんですよね。
まだ真っ暗にはなっておらず、ライトなしでも地面の
凹凸
を見分けられます。
今のうちにできるだけこの区間を進んでおきたいところです。
大会車両
や
サポートカー
が前から後ろからやってきます。
砂ぼこり
が立つので、やっかいです。
それに、車に轢かれないようにするため、ライトをつけて
アピール
せざるをえません。
車が通り過ぎた後は再びライトを消して走りますが、明るさに目が慣れてしまってしばらくはよく見えなくなります。
ライトなし
の方が、道の凹凸が見やすいんですよね。
やがて完全に真っ暗となり、
ライト
をつけて走ります。
ダート区間の半分以上は
ライトなし
で走れたので、かなり楽でした。
あっという間に
ダート区間
は終わり。
CP38
通過。
道路
の下をくぐります。
道幅がそれほどない
舗装路
を上ります。
いよいよ真っ暗な
夜道
が始まります。
なかなか次の
CP
に到着しません。
寂しい
道だし、この道で本当にあっているんだろうか?
不安
になってきます。
ちょっときつ目の上り坂を上っていて思い出しました。
そういえば、去年もここで同じように不安になったことを。
この上りの先に次の
CP
があったはず...
ずっと先の方に
明かり
が見えます。
ありました!
記憶どおり
でした。
大きな声援に迎えらられましたした。
CP39
通過。
去年はここで
土砂降り
にあいました。
今年は
星
がきれいです。
上りが終わると、長い
下り
が始まります。
下りは
腿
がつらいなぁー。
やはり腿が痛くてあまり飛ばせません。
てけてけ
と下っていたら、前から
話し声
が聞こえてきます。
真っ暗なのでよく見えませんでしたが、中学生か高校生くらいの
子供達
です。
自転車
を押しています。
遊びに行った帰りで
ネメア
に戻るんでしょうか。
グッドラック
と声をかけられました。
軽い
痛み
をこらえながら下ります。
と、後方から
風
を切る音。
そして、
叫び声
。
ひゃー、
無灯火
の自転車が下ってきます。
さっきの子供達です。
真っ暗な中、
すごい勢い
で下っていきました。
頼むから、ぶつかってくれるなよー。
しばらく下ると、また前から子供達が
自転車
で上ってきます。
そして、また後方から
ビャーッ
と
無灯火
で下ってきます。
ずっと上ったり下ったりを繰り返しているみたいでした。
そんなこんなで、
満点の星
をちらちら眺めたりしながら、
痛み
を我慢しての下り。
MALANDRENI
村に入りました。
いよいよ楽しい場所に到着です。
横断幕
、そして沢山の人々。
CP40、居酒屋DEDES
です。
酒場の中に入り、ナンバーカードの
チェック
だけ終えたら何も補給せずに出ようと思っていました。
でも何となく
一杯やっていけ
、みたいな雰囲気だったので
ジュース
をいただくことにします。
入ったときは気がつかなかったのですが、
ランナー
が一人座っていました。
「
君はなんて下りが速いんだ
」って言われたのですが、まったく走れていなかったので「
そんなことないよ
」と答えました。
ジュースを一気に飲んでお先に出発します。
出発しようと思ったら、
横断幕を見てくれ
、と声をかけられました。
そして、
日本人を応援してるよ
って。
横断幕には「
ようこそ 完走がんばれ
」と書いてありました。
ありがたいことですね。
子供達に見送られ、
出発
です。
再び真っ暗な
下り
です。
しばらく走ると、またしても
自転車
の子供達。
さっきまでの子供達とは違う気がしましたが、暗くてよくわかりません。
自分を追い越しては止まり、追い越しては止まり、を繰り返し、何度も
グッドラック
、とかいろいろ声をかけてくれました。
おかげで、あまり
退屈せずに
長い長い下り区間を終えることができました。
ネメアまでは腿が張っているのは
右だけ
でしたが、もう
両腿
とも
パンパン
になっています。
CP41
通過、T字路を右折して真っ直ぐな道を
リルケア
へ向かいます。
去年より早い時間帯のせいか、家の中から出てきて
応援
してくれる家族が数組いました。
あいかわらずあちらこちらで
イヌ
は吠えていますが、幸いにも野放しのイヌはいませんでした。
CP42
通過。
ここからは注意しなくては。
昨年はこの区間で
転倒
しています。
道路の
左端
に寄りすぎてはいけない、というのが
教訓
です。
どの辺りで
こけた
のか、思い出せませんでした。
そんなに危ない場所には見えなかったです。
やはり昨年は疲れていたんでしょうね。
そして
集落
に入ってきました。
ふーっ、やっと
マッサージ
してもらえます。
リルケア
は近いですよ。
細い
急坂
の小道を上ります。
かなりきついです。
歩く寸前
です。
子供
が併走してくれます。
そして
お母さん
まで(笑)
左折したら、
平ら
になります。
その先はいよいよ
CP43
(148.3 km, LIRKIA)です。
母子
はCPの近くまで併走してくれました。
預けていた荷物を受け取ったら、さっそく
マッサージ
を頼みます。
今度は
両腿
です。
2人がかり
で揉んでくれました。
揉んでもらっているところにまたしても
ビデオカメラ
が寄ってきます。
いいってば(笑)。
5分ほどでマッサージは終了。
お二人さん、ありがとう。
そして
補給
。
またしても寄ってくる
ビデオカメラ
(笑)
デジカメの
電池
を交換。
何とかここまで持ちましたね。
今夜は温度が高くて
長袖シャツ
はまだいらないけれど、この先を考えると持っていかざるを得ません。
邪魔
だけどしょうがありません。
いろいろ準備している間に
3人
ほど
後続のランナー
が到着しました。
ここでの滞在時間は
12分
くらいだったと思います。
さーて出発。
サンガス山
の麓まで、頑張って上るぞー。
LIRKIA到着:21:51(この区間、昨年より2分短縮)
ANCIENT NEMEA (123.3km)- LIRKIA (148.3km)
区間速度:7.5分/km
9月
30
2011スパルタスロン(HELLAS KAN - ANCIENT NEMEA)
カテゴリ:
レース
>100km
さて、ここからは
ペロポネソス半島
へ入っていきます。
オリーブやブドウ畑のある
田舎道
を走ります。
CP23
通過。
イヌ
の鳴き声が気になりますね。
野放し
になっていないことを祈りながら走ります。
サポート
の車が頻繁に通ります。
道幅が広くないので、通過するたびに気になりますね。
この辺りだったか、
Oshima
選手に再び追い越されました。
CP24
は去年たしか
スイカ
があった場所です。
楽しみにしていたのですが、ありませんでした。
がっかり
ジュースだけいただいて立ち去ります。
この区間は
こんもり
とした山が見えるのが特徴的です。
さびしい区間なので、この山が目立ちます。
それにしても今年は
暑くない
ですね。
去年はこの田舎道の区間がずいぶん長く感じたのですが、今年は
あっという間
に終わってしまいました。
広い道に出て、例の山が進行方向の
正面
に見えるようになります。
道路の
右側
を走ります。
しばらく走ると
上り坂
になります。
CP25
通過。
ここから
傾斜
がきついんですよね。
うーん、
笑っちゃう
くらい上りがきついです。
歩きたくなりました。
でもこんな時に限ってまた
撮影車両
が現れました。
撮られているからサボれません。
ひーこら
言いながら上ります。
長々と
カメラ
が前についたので、しんどかったです。
ちょっとした集落の中を過ぎると、
旧コリントス遺跡
です。
遺跡脇のお店が立ち並ぶ辺りに
CP26
があります。
そして
石畳
の道を観光客が歩いているその脇を走り抜けていきます。
こういう変化のある場所は
気分転換
になってうれしいです。
ちょっと左端の石の上に上って
遺跡
を写真撮影します。
また
田舎道
です。
ちゃんと道を覚えていました。
ちょっと疲れてきていますね。
ペースが
落ち気味
なのを感じます。
そして
CP27
。
異変
が起きたのは
97.1km
のこの地点でした。
ジュースをもらって再び走り出そうとしました。
あれっ、
右脚
が動きません。
痛いといえば
痛い
です。
痛くて動かせないというより、動かそうと思っても脚が
前に出せない
んです。
右腿
の付け根あたりが張っています。
何度か走ろうとしましたが、走れません。
屈伸
してみたりしますが、やはりダメ。
とりあえず
歩く
しかありません。
歩きます。
歩くことは問題ありませんでした。
ふーっ、そのうち
復活
するんでしょうか。
5分
近くは歩いたでしょうか。
しかし、このままではどうにもなりません。
まだ先は十分に
長い
です。
走らねば。
歩きから
jog
へ移行しようと試みます。
しかし、いざ走りに入ろうとすると
脚
が動かず、歩きのままになってしまいます。
何度かこれを繰り返しているうちに、ついにjogへ移行できました。
そしてだんだん速度を上げて、ゆっくりながらも「
走り
」へ復活。
バイクがエンジンを
押しがけ
しているような感じでした。
住宅街のようなところで子供達の
自転車
の群れがやってきました。
「
サヨナラー
」
「
コニチワー
」
「
グッドラック
」
とか口々に日本語やら英語で話しかけてきます。
最初は返事をしていましたが、何度も何度も
往復
して同じことを繰り返すので疲れました。
からかわれて
いるんですかね。
まぁ、こっちとしては気が紛れますけど。
アテネ
市内でスタート早々におじさんが、「
オメデトー
」と声をかけてきたのに比べれば、日本語の
使い方
はあってますけど。
だってまだ
始まったばかり
なのに、
おめでとう
と言われてもね(笑)
ようやっと
CP28
通過。
3km
進むのに
27分
以上かかりました。
うまく
サプリ
を飲めなかったので、ちょっと
立ち止まり
ました。
さて
再出発
、と思ったら、またしても
右脚
が動きません。
ふたたび
押しがけ
状態です。
うわぁー、これは
止まったらダメだ
ということですね。
重い
足取りで教会のある小さな町の中にある
CP29
(102.1km)に到着しました。
大きな
拍手
がうれしいです。
このCPは比較的大きく、去年は日本人サポーターもいて
賑やか
な感じでした。
ところが今年は全然雰囲気が違っていて、ずいぶん
寂しい
感じなのでびっくりしました。
ここでは装備を変更するので、じっくり座り込んで
支度
、そして
補給
します。
ちょうどいい
休憩
にもなるでしょう。
そうしているうちに大きな
拍手
が聞こえてきます。
後続
とはそれほど開いていないんですね。
そして一人、また一人と後続のランナーが到着します。
もう
4, 5人
位に追い抜かれましたかね。
2桁順位
くらいに落ちたのではないかと思います。
まだ
先は長い
です。
走ることができさえすれば、そのうち彼らとは
また会える
と思います。
寂しく一人で走るより、この方がいいよね、と
ポジティブ
に考えることができました。
焦らずに支度します。
さて、用意が整い
出発
です。
11分
程度の滞在でした。
長めの休憩のおかげか、
数度
の押しがけで走り出すことができました。
ペース
は遅いですけど。
この先は
サイン
をねだる子供達がいる場所です。
何か用意しておいて配ってあげるというのも有りだなぁ、なんて日本を出発する前には思っていたのですが、準備をする暇がありませんでした。
あれっ、いないなー。
よかった
ような
残念
なような...
と思っていたら、通過直後に左側の家の中から
サイン帳
を持った
子供達
が走り出してくるのが見えました。
うわぁー、やっぱり
出たー
(笑)。
ごめんねー、時間がないんだよー
、と手を振ります。
今年も逃げちゃいました
町中を抜けると
上り
が始まります。
ずっと
森
が見渡せます。
この辺りは去年、前腿や腸脛靭帯が痛くて何度も
立ち止まった
区間です。
今年もつらいなぁ。
でも、1分ほどでもいったん
立ち止まる
と、また走れなくなりました。
この分だとCPはできるだけ寄らずに
素通り
する方がよさそうです。
教会の前の
CP30
通過。
ここでは子供達から「
ワンピースー
」って声をかけられました。
ギリシャでも
人気
なんでしょうか。
小さな
集落
へ入っていきます。
この中に
CP31
があります。
Vlahos Gergios
選手(Greece)に追いつきました。
CP29
で追い越されたんだと思います。
CPで休むタイミングがズレていたので、この後この選手とは何度も
すれ違い
ました。
かなり脚がきつかったので、
イス
に座って少し休みます。
さて出発。
しかし...走れません。
また
右腿
が動きません。
しばらく歩いて、止まって
屈伸
して。
そしてまた、バイクが
押しがけ
でエンジンをかけるかのようにして走り出します。
木々に覆われた森の中を走る区間でついに
ストップ
してしまいます。
もう全く走れなくなってしまいました。
立ち止まって屈伸しますが、全く
効果なし
です。
こりゃ、
リタイヤ
かなー
いやいや、関門にひっかかるまでは
歩いてでも
前に進まねば。
このままずっと歩きとおしたら
ゴール
に間に合うんだろうか。
いろいろ考えながら歩きます。
しばらく歩いた後、再度、走れるかどうか何度も
挑戦
します。
そして...
やったー、
動いた
!
走り出せました。
このままCPでは
立ち止まらない
ようにしなくては。
そして、
ネメア
に着いたら
マッサージ
してもらわなくちゃ。
そればかり
考えていました
急傾斜
の坂にさしかかります。
去年は
激坂
に感じましたが、今年は
なんのこれしき
、といったところでした。
そして今の状態の脚では上り坂の方が
楽
です。
上り区間が終わる辺りで
CP32
通過。
去年はここに
ブドウ
があったような気がしますが、今年はなかったような気がします。
ひたすら、木々が多い山の中を走ります。
CP33
通過。
止まるのは危険なのでここも
スルー
です。
CP34
ではジュースをいただきました。
止まると
危険
なのですが、
10秒程度
なら大丈夫だということが分かりました。
用を足すときも、脚を止めないように足踏みしながら、あるいは歩きながら(笑)
この山の中の区間はずいぶん
長く
感じました。
かなり上っていますから当然といえば当然ですが。
太陽
はまだ西の空に沈んではいません。
CP35
(123.3km, ANCIENT NEMEA、通称・ネメア)に去年より
55分
ほど速く到着しました。
念願の
マッサージ
を5分ほど受けました。
かなり
効いた
と思います。
大会HP
に掲載されていた写真の端っこに、マッサージを受けているところが写っていました(笑)
マッサージの後は、
TEAM THE HORIZON
のサポーターをしていた代表の
T口
さんとおしゃべりしながらしっかりと栄養補給。
ここも滞在は
11分
程だったでしょうか
目標どおり、
明るいうち
に出発できました。
この時点で
8位
だったようです。
ANCIENT NEMEA到着:18:43(この区間、昨年より19分短縮)
HELLAS KAN (80.0km)- ANCIENT NEMEA (123.3km)
区間速度:6.7分/km
9月
30
2011スパルタスロン(MEGARA - HELLAS KAN)
カテゴリ:
レース
>100km
CP10
を出発します。
前方にランナーが見えます。
どうやら
アテネ
市内でイヌが多かったあたりを併走したランナーのようです。
その時は脚の運びが安定していたのですが、この時点ではもうすっかりフォームが崩れていました。
声をかけてパスします。
徐々に暑くなってきました。
ずっと真っ直ぐな道が続きます。
CP11
通過。
海と線路が見える広い上り坂に入る直前で大勢の
お出迎え
がありました。
子供達と
ハイタッチ
。
サプリで濡れた手がちょっと
べたべた
していたけれど、大丈夫でしたかね。
ギリシャ人
ランナーに追いつきました。
ゼッケンの
選手名
がギシリャ文字なのですぐにわかりますよ。
声を掛けてパスします。
道路を横断して
海
がよく見える左側へ移動。
上りが続きますが、この区間は
見晴らし
が良くて好きです。
係りの人の指示に従って右斜めの道へ入り、
踏切
を越えて上り坂を走ります。
去年も間違えたのですが、ここがCPだと思って時計のラップボタンを押してしまいました。
CP12
はもう少し先の坂の途中にあります。
高台
へ出ると海がきれいに見えます。
この先には
アップダウン
があります。
無理しないように
抑えて
走ります。
後方から
足音
が聞こえてきました。
Cudin Ivan
選手 (Italy)でした。
昨年
優勝
しているランナーですね。
そしてその後ろから
Oshima Yasutoshi
選手 (Japan)。
速いですね。
追いかけても消耗するだけなので、自分のペースで走ります。
CP13
通過。
海がますます
綺麗
に見えてきます。
この辺りは絶好の
撮影スポット
です。
写真を撮らずにはいられません
実は、スタート地点行きのバスの中で
衝撃の事実
が発覚していました。
デジカメの電源を入れたら、
電池残量
が少ないとの表示。
昨夜、電池を
交換
したばっかりなんですけど。
充電
したのは日本出発の
2週間
ほど前でした。
ちょっと
放電
するのが早すぎるような気もしますけど...
替えの電池が置いてあるのは
CP43
です。
全てのCPを写真に取るだけで
43枚
。
写真を
撮りまくろう
と意気込んでいたのに、
できるだけ撮らない
よう努力しなくてはいけない状態でした。
CP14
通過。
海はまだ綺麗です。
この辺りで
ビデオ撮影
の車両に狙われました。
愛想
を振りまいていいのか、
黙々
と走るべきなのか悩みますね。
CP15, 16, 17, 18
通過。
海の高さまで下りてきました。
後方からランナーがやってきました。
Thalmann Markus
選手 (Austria)でした。
順調かい?
と聞かれました。
ちょうど
しんどく
なってきているところでしたが、
全然問題ない
と答えます(笑)。
あなたは?
と尋ねると、
元気だ、このレースは旅みたいなものだよ
と言われました。
自分とそれほど身長や足の長さは変わらないように見えるし、ピッチも速くないのに、少しだけ自分より
ペース
が速いです。
脚の運びも
安定
しています。
きっと実力のある
有名
なランナーなんでしょう。
帰国してから調べたら、過去に
優勝
を含めて3位以内に何度も
入賞
しているランナーでしたね。
疲れてきているところだったし、ちょっと頑張らないといけませんでしたが、コリントス近くまで
引っ張って
もらうことにします。
CP19
通過。
CP20
通過。
いよいよ
高速道路
の左側の
路肩
を上っていきます。
ここはかなりの
上り坂
です。
車が
びゅんびゅん
上から降ってきます。
去年、めちゃめちゃ
きつく
感じた区間ですが、今年はそんなにきついとは思いませんでした。
進歩しているなぁー
でも
Markus
選手とはどんどん離れていきます。
無理せず、ゆっくり上ります。
ふーっ、ようやく坂を上りきり、
CP21
通過。
そして
コリントス運河
を渡ります。
ちょっと疲れてペースが落ちてきました。
まっすぐな広い道路の左側を進んで、左側へ折れます。
セントラルステーションの
CP22
(80.0 km, HELLAS KAN、通称・コリントス)に到着です。
目標だった
7時間
を少し切ることができました。
コリントスまでの
80km
はその距離から想像する以上にきついです。
本当にこの先あと
164km
も走れるんだろうか、と思うくらい疲れます。
今年は、去年より速いペースできた割には、疲れ方が去年より少し
軽め
です。
またここまでの区間、脚はまったく
攣り
ませんでした。
日差し
は強いですが、暑さはたいしたことありません。
今年は走りやすい、
絶好
のコンディションかもしれません。
補給食
をがっついていたら、テレビだかビデオだかのカメラが間近に近づいてきて
撮影
されます。
こんなところ撮らないで欲しいんだけど、と
苦笑
します。
去年はこのCPで
15分
近く休みましたが、今年は先を急ぎます。
3分40秒
滞在して、さぁ出発です。
この時点で
6位
だったようです。
MEGARA到着:13:55(この区間、昨年より23分短縮)
MEGARA (38.8km)- HELLAS KAN (80.0km)
区間速度:5.4分/km
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