どこまでも∞

フルマラソンは短距離走。どこまで走れるか、行ってみましょうどこまでも。

2011年09月

2011.09の走行距離

レース中、日付が変わる前の距離を計算に入れました。

今月の走行距離:663km

2011スパルタスロン(LIRKIA - NESTANI)

集落の外れまで見送ってくれた子供達と別れ、再び暗闇を走ります。

次のCPまでは3kmですが、それほど遠くは感じません。
CP44、またVlahos Gergios選手(Greece)に会いました。
さっき休んでいる間にまた抜かれたんですね。
お先に行くことにします。



さて真っ暗な中、上りが始まります。
まだまだ大したことないですよ。

ちょうどきつくなってきた辺りで、またビデオカメラを積んだ車が前につきました。
うわっ、また手を抜けない状況です。
きついけど歩かずに走り続けました。

そしてCP45KAPARELI村に到着です。
去年、おばさんにスープを勧められて暑いからと断った場所です。
うーん、今年も暑いんですよね。
またしてもお断りしてしまいました

一人、ランナーが座って休んでいました。
OraleK Daniel選手(Czech Republic)です。
おそらくLIRKIAで休んでいる間に抜かれたんだと思います。
挨拶してお先に行きます。



さていよいよ上りが本格化してきます。
延々と続く九十九折りの上り坂です。
星空がきれいですが、流れ星は見えませんねー。
時折、車が通りますが、ランナーの姿はまったく見えません。
一人で暗い坂道を上っていきます。
目指すは遥か上方に見えるオレンジ色の高速道路の灯りです。

だいぶ高速道路の灯りが近くなってきました。
そろそろ次のCPが近いですかね。



CP46通過、ヘアピンカーブを過ぎてさらに上ります。



そしていよいよ右手に高速道路の灯りが間近に迫ってきます。
去年はこの坂の傾斜があまりにきつく感じられて歩いてしまったのですが、何だ、そこまではきつくないではないですか。
今年は普通に走れます。



うー、やっと上りが終わりました。
お巡りさんの誘導に従って高速道路の下をくぐり、今度は高速を左手に見ながら...
また上るんですよね、これが

そしてやっと右方向に目的地が見えてきます。
CP47MOUNTAIN BASEです。
この時点で8位だったようです。

ここで夜装備を追加します。
気温が高いのでまだ半袖のままです。
長袖シャツはに巻いたまま。
さらにウインドブレーカーが腰に加わりました。
うーむ、邪魔だ。
とはいえ、今からサンガス山を越えるので持っていかざるを得ないんですね。
いざ、登山へ。



緑色のケミカルライトに誘導されて登山道を進みます。
転倒したくないので無理せず完全に歩きます。
この区間、が怖いという人が結構いますが、自分は怖いとは感じません。
たぶん、怖い方向は照らない、見ないようにしているからだと思います。
登るにつれて風が冷たく感じます。
でも長袖を着るほどではありません。
時折人に会いますが、みなランナーではなくの方でした。



おやっ、もう着いちゃいましたね。
CP48、サンガス山頂です。
おそらくこの辺りで日付が変わったはずです。
温かい飲み物を勧められましたが、すぐに下りることします。
さて問題は下りです。



下りは石交じりのダートです。
去年はところどころ走れたのですが、今年はもう前腿悲鳴を上げています。
せいぜい早歩きが関の山です。
辛いなー。

と、暗闇から大勢の話し声が聞こえてきました。
子供達でした。
また、こんな時間にこんなところで何しているんだろう。
そう思っていたら、後ろから全員ついてきました。
SANGAS村へ帰るんでしょうか。
後ろにつかれるのもプレッシャーなので、頑張って早足で歩いて引き離しました。

下山道が終わりかけた辺りで前方のランナーに追いつきました。
CP40、居酒屋DEDESで話しかけてきたランナー、Leu Oliver選手(Germany)でした。
LIRKIAで休んでいる間に抜かれたんでしょう。
あれ、どこかで寝てたの?」と聞かれたので、「いや、マッサージを受けていた」と答えました。
おぉ、それはいいなー」との反応。
いろいろ話していると、彼は去年8位だったということがわかりました。
そうすると9位だった自分はおそらく去年も彼とどこかで一緒に走っていたんだと思われます。
なんかこういうのって楽しいですね

下りは苦手なので、次のCPで会おう」とのことだったので、先行しました。
OraleK Daniel選手には再度抜かされましたけど。
そしてCP49、SANGAS村に到着です。
Leu Oliver選手ときたら、このCPにはマッサージ専門の人はいないのに、係のおばさんにマッサージしてくれって頼んでました(笑)。
お先に出発です。



ここからはずっとゆるい下り坂が続きます。
去年はここでずいぶん飛ばしました。
しかし、今年は前腿がやられていてまるでダメです。
きついのでゆっくり行きます。

CP50、51を通過。





広い道からそれて、しばらく寂しい道を走ります。
NESTANIはすぐ近くのはずなのに、道があっているのかちょっと不安になります。
でも、去年も不安になった記憶があったので、間違っていないはずと確信できました。
そしてCP52 (171.5 km, NESTANI)に到着です。
ここでもまだ8位のままだったようです。

OraleK Daniel選手とまた再会です。
ずいぶんと疲れているようで、椅子に座り込んだまま動けないようでした。
サポーターの女性に励まされていました。

自分はまだ半袖のままです。
朝方に冷え込む危険性はあると思いますが、今回はウインドブレーカーは不要と判断し、上下ともこのCPに預けることにしました。
補給を済ませ、お先に出発します。


 
 
NESTANI到着:01:18(この区間、昨年より13分短縮)
LIRKIA (148.3km)- NESTANI (171.5km)
区間速度:8.9分/km

2011スパルタスロン(ANCIENT NEMEA - LIRKIA)

明るいうちにネメアを出発です。

ヘッドライトも長袖もまだ必要ありません。
かなり邪魔な存在ですね。

上り坂が始まります。
去年はここでイヌに攻撃されました。
今年は何事もなく通過します。
どんどん坂を上っていくと、眼下にネメアの町が見下ろせました。



上りきって、坂を下るとCP36があります。
去年はこの先でコースアウトしそうになりました。
左折を忘れずに。
右手に小山が見えます。



去年は真っ暗な中、シルエットでしか見えていませんでしたが、今年はくっきり見えます。
絶壁の岩肌に住居のような構造物が2つありますね。
写真を撮ろうかと思いましたが、うまく撮れそうになかったのでやめました。
真っ暗になるまで、そんなに余裕がなさそうです。
先を急ぎます。

CP37通過。
Y字路をです。
ここも去年、道を間違えそうになった場所です。
だいぶ暗くなってきました。

空に明るさが残っているうちにダート区間に到着です。
未舗装の部分はもちろん、ところどころ舗装してある部分も段差があったり穴があったりして走りにくい場所です。
ライトで照らしても見づらくて、走りにくいんですよね。
まだ真っ暗にはなっておらず、ライトなしでも地面の凹凸を見分けられます。
今のうちにできるだけこの区間を進んでおきたいところです。



大会車両サポートカーが前から後ろからやってきます。
砂ぼこりが立つので、やっかいです。
それに、車に轢かれないようにするため、ライトをつけてアピールせざるをえません。
車が通り過ぎた後は再びライトを消して走りますが、明るさに目が慣れてしまってしばらくはよく見えなくなります。
ライトなしの方が、道の凹凸が見やすいんですよね。

やがて完全に真っ暗となり、ライトをつけて走ります。
ダート区間の半分以上はライトなしで走れたので、かなり楽でした。
あっという間にダート区間は終わり。
CP38通過。



道路の下をくぐります。
道幅がそれほどない舗装路を上ります。
いよいよ真っ暗な夜道が始まります。

なかなか次のCPに到着しません。
寂しい道だし、この道で本当にあっているんだろうか?
不安になってきます。
ちょっときつ目の上り坂を上っていて思い出しました。
そういえば、去年もここで同じように不安になったことを。
この上りの先に次のCPがあったはず...

ずっと先の方に明かりが見えます。
ありました!
記憶どおりでした。
大きな声援に迎えらられましたした。
CP39通過。



去年はここで土砂降りにあいました。
今年はがきれいです。
上りが終わると、長い下りが始まります。
下りはがつらいなぁー。

やはり腿が痛くてあまり飛ばせません。
てけてけと下っていたら、前から話し声が聞こえてきます。
真っ暗なのでよく見えませんでしたが、中学生か高校生くらいの子供達です。
自転車を押しています。
遊びに行った帰りでネメアに戻るんでしょうか。
グッドラックと声をかけられました。

軽い痛みをこらえながら下ります。
と、後方からを切る音。
そして、叫び声
ひゃー、無灯火の自転車が下ってきます。
さっきの子供達です。
真っ暗な中、すごい勢いで下っていきました。
頼むから、ぶつかってくれるなよー。

しばらく下ると、また前から子供達が自転車で上ってきます。
そして、また後方からビャーッ無灯火で下ってきます。
ずっと上ったり下ったりを繰り返しているみたいでした。
そんなこんなで、満点の星をちらちら眺めたりしながら、痛みを我慢しての下り。
MALANDRENI村に入りました。

いよいよ楽しい場所に到着です。
横断幕、そして沢山の人々。

CP40、居酒屋DEDESです。




酒場の中に入り、ナンバーカードのチェックだけ終えたら何も補給せずに出ようと思っていました。
でも何となく一杯やっていけ、みたいな雰囲気だったのでジュースをいただくことにします。
入ったときは気がつかなかったのですが、ランナーが一人座っていました。
君はなんて下りが速いんだ」って言われたのですが、まったく走れていなかったので「そんなことないよ」と答えました。
ジュースを一気に飲んでお先に出発します。

出発しようと思ったら、横断幕を見てくれ、と声をかけられました。
そして、日本人を応援してるよって。
横断幕には「ようこそ 完走がんばれ」と書いてありました。
ありがたいことですね。

子供達に見送られ、出発です。
再び真っ暗な下りです。

しばらく走ると、またしても自転車の子供達。
さっきまでの子供達とは違う気がしましたが、暗くてよくわかりません。
自分を追い越しては止まり、追い越しては止まり、を繰り返し、何度もグッドラック、とかいろいろ声をかけてくれました。
おかげで、あまり退屈せずに長い長い下り区間を終えることができました。

ネメアまでは腿が張っているのは右だけでしたが、もう両腿ともパンパンになっています。
CP41通過、T字路を右折して真っ直ぐな道をリルケアへ向かいます。



去年より早い時間帯のせいか、家の中から出てきて応援してくれる家族が数組いました。
あいかわらずあちらこちらでイヌは吠えていますが、幸いにも野放しのイヌはいませんでした。
CP42通過。
ここからは注意しなくては。



昨年はこの区間で転倒しています。
道路の左端に寄りすぎてはいけない、というのが教訓です。
どの辺りでこけたのか、思い出せませんでした。
そんなに危ない場所には見えなかったです。
やはり昨年は疲れていたんでしょうね。

そして集落に入ってきました。
ふーっ、やっとマッサージしてもらえます。
リルケアは近いですよ。

細い急坂の小道を上ります。
かなりきついです。
歩く寸前です。
子供が併走してくれます。
そしてお母さんまで(笑)

左折したら、平らになります。
その先はいよいよCP43 (148.3 km, LIRKIA)です。
母子はCPの近くまで併走してくれました。



預けていた荷物を受け取ったら、さっそくマッサージを頼みます。
今度は両腿です。
2人がかりで揉んでくれました。
揉んでもらっているところにまたしてもビデオカメラが寄ってきます。
いいってば(笑)。

5分ほどでマッサージは終了。
お二人さん、ありがとう。



そして補給
またしても寄ってくるビデオカメラ(笑)
デジカメの電池を交換。
何とかここまで持ちましたね。
今夜は温度が高くて長袖シャツはまだいらないけれど、この先を考えると持っていかざるを得ません。
邪魔だけどしょうがありません。
いろいろ準備している間に3人ほど後続のランナーが到着しました。
ここでの滞在時間は12分くらいだったと思います。

さーて出発。
サンガス山の麓まで、頑張って上るぞー。
 
 
LIRKIA到着:21:51(この区間、昨年より2分短縮)
ANCIENT NEMEA (123.3km)- LIRKIA (148.3km)
区間速度:7.5分/km

2011スパルタスロン(HELLAS KAN - ANCIENT NEMEA)

さて、ここからはペロポネソス半島へ入っていきます。
オリーブやブドウ畑のある田舎道を走ります。
CP23通過。



イヌの鳴き声が気になりますね。
野放しになっていないことを祈りながら走ります。
サポートの車が頻繁に通ります。
道幅が広くないので、通過するたびに気になりますね。
この辺りだったか、Oshima選手に再び追い越されました。



CP24は去年たしかスイカがあった場所です。
楽しみにしていたのですが、ありませんでした。
がっかり
ジュースだけいただいて立ち去ります。



この区間はこんもりとした山が見えるのが特徴的です。
さびしい区間なので、この山が目立ちます。
それにしても今年は暑くないですね。



去年はこの田舎道の区間がずいぶん長く感じたのですが、今年はあっという間に終わってしまいました。
広い道に出て、例の山が進行方向の正面に見えるようになります。
道路の右側を走ります。



しばらく走ると上り坂になります。
CP25通過。
ここから傾斜がきついんですよね。



うーん、笑っちゃうくらい上りがきついです。
歩きたくなりました。
でもこんな時に限ってまた撮影車両が現れました。
撮られているからサボれません。
ひーこら言いながら上ります。
長々とカメラが前についたので、しんどかったです。

ちょっとした集落の中を過ぎると、旧コリントス遺跡です。
遺跡脇のお店が立ち並ぶ辺りにCP26があります。
そして石畳の道を観光客が歩いているその脇を走り抜けていきます。





こういう変化のある場所は気分転換になってうれしいです。
ちょっと左端の石の上に上って遺跡を写真撮影します。



また田舎道です。
ちゃんと道を覚えていました。
ちょっと疲れてきていますね。
ペースが落ち気味なのを感じます。
そしてCP27
異変が起きたのは97.1kmのこの地点でした。



ジュースをもらって再び走り出そうとしました。
あれっ、右脚が動きません。
痛いといえば痛いです。
痛くて動かせないというより、動かそうと思っても脚が前に出せないんです。
右腿の付け根あたりが張っています。
何度か走ろうとしましたが、走れません。
屈伸してみたりしますが、やはりダメ。
とりあえず歩くしかありません。

歩きます。
歩くことは問題ありませんでした。
ふーっ、そのうち復活するんでしょうか。

5分近くは歩いたでしょうか。
しかし、このままではどうにもなりません。
まだ先は十分に長いです。
走らねば。
歩きからjogへ移行しようと試みます。
しかし、いざ走りに入ろうとするとが動かず、歩きのままになってしまいます。

何度かこれを繰り返しているうちに、ついにjogへ移行できました。
そしてだんだん速度を上げて、ゆっくりながらも「走り」へ復活。
バイクがエンジンを押しがけしているような感じでした。

住宅街のようなところで子供達の自転車の群れがやってきました。
サヨナラー
コニチワー
グッドラック
とか口々に日本語やら英語で話しかけてきます。
最初は返事をしていましたが、何度も何度も往復して同じことを繰り返すので疲れました。
からかわれているんですかね。
まぁ、こっちとしては気が紛れますけど。

アテネ市内でスタート早々におじさんが、「オメデトー」と声をかけてきたのに比べれば、日本語の使い方はあってますけど。
だってまだ始まったばかりなのに、おめでとうと言われてもね(笑)
ようやっとCP28通過。
3km進むのに27分以上かかりました。



うまくサプリを飲めなかったので、ちょっと立ち止まりました。
さて再出発、と思ったら、またしても右脚が動きません。
ふたたび押しがけ状態です。
うわぁー、これは止まったらダメだということですね。
重い足取りで教会のある小さな町の中にあるCP29 (102.1km)に到着しました。
大きな拍手がうれしいです。



このCPは比較的大きく、去年は日本人サポーターもいて賑やかな感じでした。
ところが今年は全然雰囲気が違っていて、ずいぶん寂しい感じなのでびっくりしました。
ここでは装備を変更するので、じっくり座り込んで支度、そして補給します。
ちょうどいい休憩にもなるでしょう。

そうしているうちに大きな拍手が聞こえてきます。
後続とはそれほど開いていないんですね。
そして一人、また一人と後続のランナーが到着します。
もう4, 5人位に追い抜かれましたかね。
2桁順位くらいに落ちたのではないかと思います。

まだ先は長いです。
走ることができさえすれば、そのうち彼らとはまた会えると思います。
寂しく一人で走るより、この方がいいよね、とポジティブに考えることができました。
焦らずに支度します。

さて、用意が整い出発です。
11分程度の滞在でした。
長めの休憩のおかげか、数度の押しがけで走り出すことができました。
ペースは遅いですけど。

この先はサインをねだる子供達がいる場所です。
何か用意しておいて配ってあげるというのも有りだなぁ、なんて日本を出発する前には思っていたのですが、準備をする暇がありませんでした。

あれっ、いないなー。
よかったような残念なような...

と思っていたら、通過直後に左側の家の中からサイン帳を持った子供達が走り出してくるのが見えました。
うわぁー、やっぱり出たー(笑)。
ごめんねー、時間がないんだよー、と手を振ります。
今年も逃げちゃいました

町中を抜けると上りが始まります。
ずっとが見渡せます。
この辺りは去年、前腿や腸脛靭帯が痛くて何度も立ち止まった区間です。
今年もつらいなぁ。
でも、1分ほどでもいったん立ち止まると、また走れなくなりました。
この分だとCPはできるだけ寄らずに素通りする方がよさそうです。

教会の前のCP30通過。
ここでは子供達から「ワンピースー」って声をかけられました。
ギリシャでも人気なんでしょうか。



小さな集落へ入っていきます。
この中にCP31があります。
Vlahos Gergios選手(Greece)に追いつきました。
CP29で追い越されたんだと思います。
CPで休むタイミングがズレていたので、この後この選手とは何度もすれ違いました。
かなり脚がきつかったので、イスに座って少し休みます。



さて出発。
しかし...走れません。
また右腿が動きません。
しばらく歩いて、止まって屈伸して。
そしてまた、バイクが押しがけでエンジンをかけるかのようにして走り出します。

木々に覆われた森の中を走る区間でついにストップしてしまいます。
もう全く走れなくなってしまいました。
立ち止まって屈伸しますが、全く効果なしです。
こりゃ、リタイヤかなー
いやいや、関門にひっかかるまでは歩いてでも前に進まねば。
このままずっと歩きとおしたらゴールに間に合うんだろうか。
いろいろ考えながら歩きます。

しばらく歩いた後、再度、走れるかどうか何度も挑戦します。
そして...
やったー、動いた
走り出せました。
このままCPでは立ち止まらないようにしなくては。
そして、ネメアに着いたらマッサージしてもらわなくちゃ。
そればかり考えていました

急傾斜の坂にさしかかります。
去年は激坂に感じましたが、今年はなんのこれしき、といったところでした。
そして今の状態の脚では上り坂の方がです。
上り区間が終わる辺りでCP32通過。
去年はここにブドウがあったような気がしますが、今年はなかったような気がします。



ひたすら、木々が多い山の中を走ります。
CP33通過。
止まるのは危険なのでここもスルーです。



CP34ではジュースをいただきました。
止まると危険なのですが、10秒程度なら大丈夫だということが分かりました。
用を足すときも、脚を止めないように足踏みしながら、あるいは歩きながら(笑)



この山の中の区間はずいぶん長く感じました。
かなり上っていますから当然といえば当然ですが。
太陽はまだ西の空に沈んではいません。
CP35 (123.3km, ANCIENT NEMEA、通称・ネメア)に去年より55分ほど速く到着しました。



念願のマッサージを5分ほど受けました。
かなり効いたと思います。
大会HPに掲載されていた写真の端っこに、マッサージを受けているところが写っていました(笑)



マッサージの後は、TEAM THE HORIZONのサポーターをしていた代表のT口さんとおしゃべりしながらしっかりと栄養補給。
ここも滞在は11分程だったでしょうか
目標どおり、明るいうちに出発できました。
この時点で8位だったようです。
 
 
ANCIENT NEMEA到着:18:43(この区間、昨年より19分短縮)
HELLAS KAN (80.0km)- ANCIENT NEMEA (123.3km)
区間速度:6.7分/km

2011スパルタスロン(MEGARA - HELLAS KAN)

CP10を出発します。

前方にランナーが見えます。
どうやらアテネ市内でイヌが多かったあたりを併走したランナーのようです。
その時は脚の運びが安定していたのですが、この時点ではもうすっかりフォームが崩れていました。
声をかけてパスします。

徐々に暑くなってきました。
ずっと真っ直ぐな道が続きます。
CP11通過。



海と線路が見える広い上り坂に入る直前で大勢のお出迎えがありました。
子供達とハイタッチ
サプリで濡れた手がちょっとべたべたしていたけれど、大丈夫でしたかね。



ギリシャ人ランナーに追いつきました。
ゼッケンの選手名がギシリャ文字なのですぐにわかりますよ。
声を掛けてパスします。
道路を横断してがよく見える左側へ移動。
上りが続きますが、この区間は見晴らしが良くて好きです。



係りの人の指示に従って右斜めの道へ入り、踏切を越えて上り坂を走ります。
去年も間違えたのですが、ここがCPだと思って時計のラップボタンを押してしまいました。
CP12はもう少し先の坂の途中にあります。



高台へ出ると海がきれいに見えます。
この先にはアップダウンがあります。
無理しないように抑えて走ります。



後方から足音が聞こえてきました。
Cudin Ivan選手 (Italy)でした。
昨年優勝しているランナーですね。
そしてその後ろからOshima Yasutoshi選手 (Japan)。
速いですね。
追いかけても消耗するだけなので、自分のペースで走ります。
CP13通過。



海がますます綺麗に見えてきます。
この辺りは絶好の撮影スポットです。
写真を撮らずにはいられません





実は、スタート地点行きのバスの中で衝撃の事実が発覚していました。
デジカメの電源を入れたら、電池残量が少ないとの表示。
昨夜、電池を交換したばっかりなんですけど。
充電したのは日本出発の2週間ほど前でした。
ちょっと放電するのが早すぎるような気もしますけど...
替えの電池が置いてあるのはCP43です。
全てのCPを写真に取るだけで43枚
写真を撮りまくろうと意気込んでいたのに、できるだけ撮らないよう努力しなくてはいけない状態でした。
CP14通過。



海はまだ綺麗です。
この辺りでビデオ撮影の車両に狙われました。
愛想を振りまいていいのか、黙々と走るべきなのか悩みますね。



CP15, 16, 17, 18通過。
海の高さまで下りてきました。











後方からランナーがやってきました。
Thalmann Markus選手 (Austria)でした。
順調かい?と聞かれました。
ちょうどしんどくなってきているところでしたが、全然問題ないと答えます(笑)。
あなたは?と尋ねると、
元気だ、このレースは旅みたいなものだよと言われました。

自分とそれほど身長や足の長さは変わらないように見えるし、ピッチも速くないのに、少しだけ自分よりペースが速いです。
脚の運びも安定しています。
きっと実力のある有名なランナーなんでしょう。
帰国してから調べたら、過去に優勝を含めて3位以内に何度も入賞しているランナーでしたね。
疲れてきているところだったし、ちょっと頑張らないといけませんでしたが、コリントス近くまで引っ張ってもらうことにします。
CP19通過。



CP20通過。



いよいよ高速道路の左側の路肩を上っていきます。
ここはかなりの上り坂です。
車がびゅんびゅん上から降ってきます。
去年、めちゃめちゃきつく感じた区間ですが、今年はそんなにきついとは思いませんでした。
進歩しているなぁー

でもMarkus選手とはどんどん離れていきます。
無理せず、ゆっくり上ります。
ふーっ、ようやく坂を上りきり、CP21通過。



そしてコリントス運河を渡ります。



ちょっと疲れてペースが落ちてきました。
まっすぐな広い道路の左側を進んで、左側へ折れます。
セントラルステーションのCP22 (80.0 km, HELLAS KAN、通称・コリントス)に到着です。
目標だった7時間を少し切ることができました。



コリントスまでの80kmはその距離から想像する以上にきついです。
本当にこの先あと164kmも走れるんだろうか、と思うくらい疲れます。
今年は、去年より速いペースできた割には、疲れ方が去年より少し軽めです。 

またここまでの区間、脚はまったく攣りませんでした。
日差しは強いですが、暑さはたいしたことありません。
今年は走りやすい、絶好のコンディションかもしれません。

補給食をがっついていたら、テレビだかビデオだかのカメラが間近に近づいてきて撮影されます。
こんなところ撮らないで欲しいんだけど、と苦笑します。

去年はこのCPで15分近く休みましたが、今年は先を急ぎます。
3分40秒滞在して、さぁ出発です。
この時点で6位だったようです。

MEGARA到着:13:55(この区間、昨年より23分短縮)
MEGARA (38.8km)- HELLAS KAN (80.0km)
区間速度:5.4分/km

プロフィール

てっちゃん

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

にほんブログ村 その他スポーツブログ 超ウルトラ・ウルトラマラソンへ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他スポーツブログ トレイルランニングへ
にほんブログ村
楽天市場
アーカイブ
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ